1週間富士山に行ってきました。
夏の富士山は、1年のなかでも最も難しい季節なのですが、「富士山の風景屋」としては、行かざるを得ません。
最初の3日間はまったく富士を拝めず、健康ランドめぐりばかりやってましたが、4日目からなんとか富士山も顔を出してくれました。
といっても、夏の富士は朝の2時間だけで、あとは雲とガスの中に隠れてしまいます。
以前から星を撮りたいと思っていましたので、今回の撮影旅行は「星撮りの旅行」でもありました。
今朝の富士山は、快晴ではありませんでしたが、夜中の1時から2時半まで4合目付近で星を撮ってきました。ちなみに、物好きはぼくひとりでしたけど・・・。
そのあと、1時間走って山中湖に赤富士を撮りに行きましたが、あまり真っ赤な焼けはありませんでした。
溶岩の塊みたいな富士山は、白い化粧を落とすとレンガ色の赤茶けた素肌を見せていました。
2日目に花の都公園で百日草と富士山を撮ったのですが、富士山はテッペンだけしか見えなかったので、4日目に再度行ってきました。
富士山は、まだ赤焼けが残っていましたし、空も快晴でした。残念ながらガスで富士山はスッキリとはしてません。
1週間の間に櫛形山へは2度行きましたが、ついに富士山を見ることはできませんでした。
しかし、西側の空には天の川がキラキラと輝いており、星撮りには最高の朝でした。
田貫湖でも星を撮りました。夜中だったので、富士山はまだ見えてません。
田貫湖の近くの猪之頭林道に入り、朝靄の景色がとても素晴しかったので撮ってみました。
富士山の5合目まで行くスカイラインは、8月5日から14日までは自家用車が入れませんので、前日の4日に途中まで上りました。
この写真を撮りながら、フランシス・コッポラの「ゴッドファーザー」を思い出してました。
「ゴッドファーザー」の映像は、手前が暗く先に行くほど明るい・・・コッポラは、人生とはそんなもんだよ、だから希望を持って生きていこうよ、と訴えかけたそうです。
富士山への道は遠いけど、ぼくも希望を持って挑戦し続けます。
最終日(8月7日)の朝は、赤富士に再々挑戦。
午前6時前のわずかな時間でしたが、焼けてくれました。
夏の赤富士・逆さ富士
しばらくすると、上空の雲が変化し始め、壮大な山中湖の朝を演出してくれました。