富士山を撮影するプロ・アマ写真家にとって、絵葉書のようなきれいな富士山を撮影することもひとつの目的でありますが、もっと深く煮詰めていくと、形のいい雲があり、雲海があり、朝焼け・夕焼けに輝き、星空の中の静寂があり・・・と、芸術性を求めて撮影するようになってくるものです。
ぼくは「下手な鉄砲打ち」を自認していますので、とても芸術性のある写真を撮れるまでには至っていませんが、たまたま偶然にそういう写真が撮れることもあります。
ぼくが行った富士山の撮影ポイントの中では、高ボッチ・櫛形山・清水吉原がベストスリーだと思っています。
この3ヶ所を攻略しないことには「俺は富士山を撮ってる」とは言えないと自分に言い聞かせ、せっせと通ってるのですが、なかなか富士山だけは思い通りになりません。
いよいよ乗用車を四輪駆動に乗り換える決心をしましたので、これからは1週間でも10日でも山にたてこもって、自分の納得いく富士山を撮ってみたいものですね。
今回惨敗の高ボッチからです。
夜空には星がきらめき、早朝の「快晴」を期待したんですが・・。
夜明け前は空は蒼く、わずかながら富士山も見え、右手の甲斐駒ケ岳も美しく、諏訪湖にも雲海がたなびいて、「よし!今日こそ!」と期待はますます膨らみます。
これは前日の夕暮れです
仕方なく帰り道に黄葉を撮ってすごすごと山を下りました。